ドラゴンボートとは

ドラゴンボートは、1名のドラマー、10名〜20名の漕ぎ手、1名の舵取りが一斉に舟に乗り、艇を並べて一定距離を漕ぐタイムを競うボート競技です。日本の大会では、オープン、男女混合、女子、シニア、ジュニアの部など、様々なカテゴリーで開催されています。


龍舟の歴史

今から約2300年前(中国の春秋戦国時代)、楚(そ)の国に屈原(くつげん)という名の大変人気のある詩人で政治家がおりました。しかし、彼をねたむ人達の陰謀により、国を追放された屈原は長江(揚子江)で石を抱いて入水自殺をしてしまいました。その話を知った民衆が、舟を出し三日三晩探したと言われています。 

以来、この屈源の命日である5月5日に舟を長江に出して競漕する行事が定着し、現在の龍舟競漕(ドラゴンボートレース)の元となった。・・という説が有力です。

日本にはまず長崎・相生などで盛んな「ペーロン」が伝わりました。明暦元年(1655年・江戸時代)、中国の舟が大風の為に長崎港に避難した際、手漕ぎ舟で競漕を始めたのが今の長崎ペーロンのはじまりです。大正時代には造船技術と共に相生に持ち込まれました。現在両市ではペーロン競漕が街を挙げて盛んに行われています。沖縄のハーリーも中国から伝わったものです。



ドラゴンボート競技

龍舟(ドラゴンボート)は中国から東南アジア各国を経て欧米にも広がりました。

1976年に香港で初めてドラゴンボートの国際競技会「香港国際龍舟祭」が開催され競技としてのドラゴンボートレースが確立し、現在アジア選手権・欧州選手権・世界選手権などが開催されています。

1988年には日本龍舟協会(現・日本ドラゴンボート協会)が設立され、大阪・桜宮の大川(旧淀川)で国内最大の大会、「日本国際龍舟選手権」が天神祭り奉納大会を兼ねて行われる様になりました。

他に、東京で開催される東京大会、ミニ艇(10人乗りの艇)で行う琵琶湖スモール選手権などが開催されています。